ワクチン職域接種会場として提供
コロナ禍で痛感したのは、「『宿泊場所の提供』以外にも、できることを模索する大切さ」だ。以前であれば、取りかかる前に無理だと諦めたはずのことでも「まずは、ちょっとやってみる」と、物事が思った以上に運ぶ場合があると気付いた。
「例えば、当社が所属している大阪府旅館ホテル生活衛生同業組合を対象とした、新型コロナウイルスワクチンの職域接種会場として、ホテルを開放しました。前例がないので難しいかと思ったのですが、加盟している日本旅館協会に申請をしたところ実現しました。『率先して行動に移すことに意味がある』と考えた結果です」
このように、営業に広報活動、その他さまざまなアイデアを形にするための業務を並行しているので、腰を落ち着けてツイッター運用できる日ばかりではない。そこで担当者が編み出したのが「作り置き」だ。思いついたことを、スキマ時間に素早く書き溜める習慣を付けたおかげで、「常に20個くらい、投稿時期を選ばないネタツイートの下書きがある」そう。
「忙しいときはストックをそのまま使ったり、少し添削したりして投稿しています。それでも、いざつぶやこうとすると、『こんなことを言って大丈夫か?』と不安になり、お蔵入りすることが結構あります(笑) 下書き時とは違う頭と目で文章を見直せるので、炎上リスク低減に繋がるという意味でもおすすめです」
地道な活動が社内で評価され、「表彰状をもらったこと、肩書きが『リーダー』から『チーフ』へ昇進したことが本当に嬉しい。トンでもないことです」と笑顔を見せた担当者。「失敗もたくさんしていて、今もツイートボタンを押す瞬間は怖いなと感じますが、『ぶたたかく』見守ってくれるフォロワーのために、人を楽しませる運用を心がけていきたいです」と締めくくった。