新型コロナウイルス禍により、使う場面が増えた消毒液。消費者のニーズに合わせて、様々な商品が登場している。
中には手首に装着して使う消毒スプレーなど、意外な使い方の製品も発売されている。
思い立ったらすぐ噴射
アヴェクトロ(東京都江東区)は2021年10月1日に手首に装着して使う除菌スプレー「リストミスト」を発売した。市販のアルコールをタンクに入れ、上部のスイッチを押すと、装着している腕の手のひらに向けて液を噴射できる。ドアノブを触った後など、思い立った瞬間すぐに消毒が可能だ。
アヴェクトロは発表でこのスプレーについて「まるでスパイダーマン!?」とも紹介している。米映画「スパイダーマン」シリーズの主人公は、手首に装着しクモ糸を発射する機械を用いるからだ。
一般人の利用だけでなく、飲食やホテル、介護といった接客業での使用も想定している。20年11月にもクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で支援者を募り、リターン品として配布していた。今回は正式版として発売となった。価格は3200円(税別)。
内装工事などを行う「ケーズラボ」(京都市)からは、リストバンド式のスプレー「除菌ブレス」が発売されている。こちらは手のひらに向けて噴射する「リストミスト」とは異なり、手首から垂直方向に噴射される。価格は1200円(税別)。
パソコン用周辺機器を扱う「サンコー」(東京都千代田区)は、拳銃のようなデザインのスプレー「狙い撃ち!消毒液バスターガン」を発売している。充電式で電動のスプレー。2時間の充電で約30分間の連続使用が可能だ。トリガー部分が電源スイッチで、調整ダイヤルを回すと消毒液を散布し続ける。公式サイトの商品ページによると、ストレス発散にも使えるという。
さらに、「銃口」のライトが青く光るギミックも。価格は5980円(税込)。小型タイプの「狙い撃ち!消毒液バスターガンmini」3980円(税込)も販売中だ。