平山郁夫や東山魁夷の「偽版画」 デジタル技術駆使で素人には見抜けない

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

不自然に多くの作品が流通

   美術の歴史には、贋作が付きまとう。有名なのは「フェルメール贋作事件」だ。

   ナチス・ドイツは第二次世界大戦中に、占領国から多数の名画を入手した。ところが、本物とされていたフェルメールの作品は、実は20世紀になって描かれた偽物だとわかる。『フェルメールになれなかった男 20世紀最大の贋作事件』(ちくま文庫)に詳しい。

   贋作者のハン・ファン・メーヘレンは一流芸術家になりそこなった男だった。しかし、贋作はあまりに完璧。法廷で実際に贋作を描き、自分の技術力を見せつけたという。

   今回の事件で、贋作者が見せつけたのは、デジタル能力だった。しかし、簡単に作れるので刷りすぎたようだ。日経新聞によると、日本現代版画商協同組合の複数のメンバーが、同じ版画作品が不自然に多く流通していることに気付き、インチキが発覚したという。

姉妹サイト