平山郁夫や東山魁夷の「偽版画」 デジタル技術駆使で素人には見抜けない

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08年ごろから製作

   日経新聞によると、逮捕された元画商は、全国約40の画商でつくる日本現代版画商協同組合(日版商、東京)の専務理事をしていたこともあるという。業界団体の役員をしているような画商から作品を持ち込まれたわけだから、デパートなども特に疑うこともなく販売していたに違いない。

   同紙によると、偽作品の制作は08年ごろから始まっていた。今のところ容疑の対象となっているのは7作品だが、家宅捜索では約80点の版画を押収。ピカソやシャガールなどの偽物も見つかったとのこと。販売するときは、正規作品に紛れ込ませて売っていたというから、ますます判別がつきにくい。

   同紙によると、偽物づくりでは、「カタログ・レゾネ」と呼ばれる学術研究の基礎資料が使われたという。特定の芸術家の全資料が網羅されている。署名の位置なども記されている。捕まった版画家は、このカタログに掲載されている作品をスキャンし、画像編集用のソフトを使って色を精密に分析。油絵などの技法、色合いの特徴なども研究して製作していたという。

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