京都大で学者の研究不正 バレるのに論文のコピペや改ざん止まない背景

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ノーベル賞でも疑惑

   このほか、研究者の倫理感の欠如や、組織の自浄作用の低下なども原因として挙げられている。さらには研究分野が細分化し、各研究者の専門性が深まり、他の研究室はもとより、同じ研究室においても、他の研究者がどういう研究をどのように行っているのかわからないという状況さえ現出していることも一因、などと指摘されている。

   今や多くの研究者が、かなり強いプレッシャーの中で研究を続けている。よりスピーディーに、自分の仮説に合ったデータを集めようとするとき、「不正行為」の誘惑にかられてしまう。

   科学分野の研究不正は日本のみならず、海外の研究者の間でもしばしば明らかになっている。科学研究に国境はなく、世界的に名の通った学術雑誌に、だれよりも早く論文を載せることで全世界の研究者が競い合っているからだ。

   ある画期的な研究について、だれが最初に着目し、人類に貢献するような成果につながったのか。10月上旬にはノーベル賞が決まるが、過去には、ノーベル賞受賞者の研究にもデータについて疑惑が指摘されたことがあったという。

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