中国・恒大集団の経営危機で注目 「デフォルト」実は珍しい言葉

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パソコンの普及で新たな意味

   ところが90年代中頃になって、パソコンが広まったことで、新たな意味が知られるようになる。

   マイナビが運営する学生のための社会人準備サイト「学生の窓口 フレッシャーズ」が、「今さら聞けない!デフォルトの意味」について解説している。

   それによると、一つ目は、むかしながらの「債務不履行」の意味。二つ目は、「初期設定値」。スマホやソフトなどの初期設定値のこと指す。各種マニュアルなどでおなじみの言葉だ。これから転じて、「定番」「普通」「標準」という三つ目の用法が使われるようになったという。最近では、「彼は遅刻がデフォルト」などという言い方も一般化している。短縮して「デフォ」と言うこともある。このサイトでは、「ビジネス用語で使う場合は、金融とそれ以外では意味合いが異なりますので注意しましょう」と念を押している。

   上記のようにデフォルトには、「不履行」という意味が原意としてあり、そこから「実行しない→何もしない→初期設定のまま」という用法も生まれてきたようだ。

   今ではたいがいの国語辞典に、「不履行」と「初期設定」の両方の意味が掲載されているが、少し前までは「不履行」しか載っていなかった。『大辞林』1993年版には「初期設定値」は掲載されていない。世間一般に広まったのは、それ以降のようだ。

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