安全に遊ぶために必要な「ガーディアン」
続いてヘッドセットの準備だ。目の位置に合うように、レンズの幅を変える。
記者はメガネをかけているので、スペーサーをレンズと目の間に置く。ヘッドセット両脇のストラップを調整したら、装着した後で、おでこ辺りにある真ん中のストラップを引っ張って、ずれないよう頭の形に合わせる。ピントが合えばOKだ。
...うーん、着けた瞬間はそこまででもなかったが、ヘッドセットの重みも相まって、ストラップをいじっても目まわりのしめつけ感が強いような。メガネフレームが厚いからか。
東さん「最近では、ヘッドセットにあわせてフレームを改良したVR用メガネも出てきています。装着感の善し悪しは重要なので、気になるなら購入検討してもいいかもしれませんね」
ひとまず自前のメガネでも見え方に問題はない。よし、今度こそ遊ぶぞ!
東さん「もう一つ、やることがあります! ガーディアン設定が必要です」
記者「ガーディアン? 守護霊のような存在を召喚できるんですか?」
東さん「確かに、プレイヤーを守ってくれるという意味では間違っていないですね。要は、安心して遊べる『プレイエリア』を決めておいてね、と言われているんです」
ヘッドセットを着けている間は、現実が見えづらい。例えば「VR空間では先へ進めるはずなのに、リアルでは壁だった」といった現象が起きる。人や物に激突したり、段差に気付かず、つまずいて転んだりする恐れがある。コンテンツに夢中になっている時は尚更だ。
そこでコントローラーを使い、床の高さを計測したり、「この範囲は自由に動き回って良い場所」を区切ったりするのが、ガーディアン設定だ。枠外に出そうになると、VR上で警告される。
その他、遊ぶ時に立つか、座るかを任意で選べる。今回は立った状態でやってみよう。
東さん「いよいよ、VR空間に旅立つ時が来ました。動いた弾みでコントローラーを手放さないように、ストラップをしっかり手首につけてくださいね。それからガーディアン設定をしているとはいえ、現実空間にある障害物をできるだけ取り除いておくのを忘れずに!」