ゲーム機「Nintendo Swtch」(スイッチ)がBluetoothオーディオに対応した。無線で接続したイヤホンなどで、ゲームの音声を聴けるようになったのだ。
2021年9月15日リリースのアップデートで対応した。利便性が向上したとツイッターで話題になったが、使用機器によっては「遅延」が起きるとの報告も出ている。
効果音が遅れて聴こえてくる
「遅延」の指摘内容は、画面上のゲームの動きに対して、音声がオーディオ機器から一瞬遅れて聞こえてくるというものだ。
9月16日現在、ツイッター上ではBluetoothオーディオ機能を試したユーザーから、「アクションゲームをやったけどちょっと遅延がある」「気になるくらい遅延している」といった感想が1時間に5件〜10件というペースで投稿されている。
記者も試した。ソニーが19年に発売したイヤホン「WF-1000XM3」をスイッチにBluetoothで接続し、まずはアクションゲーム「スプラトゥーン2」をプレーした。銃のような武器で「インク」を撃ち合い、素早く動きながら相手と対戦するゲームだ。
体感だが、音は0.1秒ほど遅延していた印象だ。ゲーム画面上では「インク」を撃ち終わっていても、自分の発射音がまだ鳴っている時があった。プレーに大きな支障はなかったが、対戦相手が近づいてきても他人の音に気付けず、反応が遅れる場面も出てくるかもしれない。
続いて「あつまれどうぶつの森」で検証。動物と交流するゲームで、動きは「スプラトゥーン2」と比べてゆったりとしている。こちらではゲームの動き自体が速くないからか、明確な遅延は感じられなかった。ただ、流れている音楽にノイズが発生し、聴こえづらくなることがあった。接続性との因果関係は分からない。
遅延発生時に試すべきことは
スイッチ内のBluetoothオーディオ設定画面では、「お使いのBluetoothオーディオによっては、遅延が目立つ場合があります」との注意書きがある。
任天堂に取材すると、同社公式サイトの「スイッチ」に関するサポートページを参照してほしいとの回答だった。ここには、「無線通信の特性上、ゲーム画面の表示や操作に対して、音声が遅延したりノイズが発生したりすることはありますが、機器の故障や異常ではありません」と説明している。
遅延やノイズが起きた場合には、次の行動を試すように書かれている。「Bluetoothオーディオの電源を入れ直して、本体と再接続する」と、「Bluetoothオーディオと本体を近づける。間に障害物がある場合は、それを取り除く」だ。
以上のことを試しても遅延やノイズが解消されない場合は、別のBluetoothオーディオ、もしくは有線のオーディオ機器のご使用をご検討ください」(任天堂公式サイト)