コロナで結婚したいのにできない女性 挙式1年延期、入籍できず「破局」の危機

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   新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化し始めた2020年春、世間では「コロナ破局」「コロナ離婚」という言葉が出ていた。交際していたカップル、そして夫婦までもがコロナの影響で別れを選んだというケースだ。

   それから1年半ほどたった今も、感染は収束していない。J-CASTトレンドは、人生の一大イベント「結婚」に注目した。予定していた結婚式がなかなか挙げられない、婚約から先に進めない――。コロナに翻弄される20代の女性3人を取材した。

  • コロナ禍での「結婚」に振り回されて(画像はイメージ。本文とは関係ありません)
    コロナ禍での「結婚」に振り回されて(画像はイメージ。本文とは関係ありません)
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夫から「式は中止にするか」

   東京都内在住のAさんは、結婚式を1年以上延ばして2021年9月に挙げた。婚姻届けを提出したのは19年11月。当初、式は20年5月初旬を予定していたが、緊急事態宣言により延期。その後も新型コロナは落ち着きを見せず、ようやく最近になって実施できた。

   延期になった時、「どうしてこんな目に遭わなければならないのか」と精神的に落ち込み、泣いて過ごす日が続いたと明かす。

「同じく結婚式を延期した『プレ花嫁』さんのツイッターを見て、救われたことも多かったです。『私だけじゃないのだ』と励まされた」

   夫から一度「もう式は中止にするか」と言われたが、結婚式はAさんの幼い頃からの夢だったため、断固拒否したそう。

   念願がかなった9月の式には、互いの親族や学生時代の友人など60人程度が参加。全員に、マスクケースとミニ消毒ジェルを配布した。親の喜ぶ顔が見られたのが、何よりうれしかった、と満足した様子だ。

「ここまで長い道のりでしたが、無事に挙式できて本当に良かったです」

   神奈川県在住Bさんは、19年2月に婚約、20年12月に婚姻届けを提出したが、挙式の予定は現在ない。「もしコロナがなく、安心して完璧な状態で(式が)できるのであれば、挙げていたと思う」とこぼす。

   婚約後、相手とともに結婚式や新婚生活に向けて貯金をしていた。しかし、いま無理して式を挙げるより、貯金していた分は後々海外旅行に使いたいと考えている。

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