ワクチン副反応で発熱「冷却シート」をおでこに 「体温下がらない」医師が指摘

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貼った部分は冷えるかもしれないが

   とは言え、冷却シートをおでこなどに貼ると、体温が下がるイメージがある。

   例えば小林製薬「熱さまシート」。公式サイトの製品紹介には、「熱さまシートに含まれるたっぷりの水分が熱を吸って蒸発するので、約8時間後でも変わらず皮ふの温度を-2℃冷やし続けます」とあり、一見すると体温が2度下がるように思える。

   桑満医師は「各メーカーはいかにも体温が下がるように表記していて、ユーザーを惑わせる表現がすごく多い」と指摘する。「貼ったその部分は冷えるかもしれませんが、全身は冷えません」。

   J-CASTトレンドが小林製薬に取材したところ、前述の製品紹介部分について「ジェルに含まれる水分が熱を吸って蒸発するため、特定の条件下(25℃の環境の室内で額に貼り付けた場合)では、貼り付けた部分の皮ふ表面の温度が8時間後にも、通常より2℃下がっている状態になっているという意味です」との説明があった。また、「熱さまシート」自体には「解熱、体温を下げる」機能はないのか改めてたずねると、「そのご理解で間違いございません」との回答だった。

   そもそも新型コロナウイルスのワクチン接種後に熱が出るのは、からだの中でいきなり抗体が作られ始めるため。それが全身に回り、反応として熱が出る。「当たり前の自然な反応です」。桑満医師は、副反応で発熱した場合、「患者さんには風邪引いたときと同様『寝ちゃいなよ』と言います。そのためにも、翌日、翌々日は企業が『ワクチン休暇』を取り入れるべきだと思う」と見解を示した。

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