東京・上野動物園で生まれた2頭のパンダが、ハイハイを始めた。2021年6月23日にジャイアントパンダ「シンシン」が出産した双子の赤ちゃんだ。
誕生後、テレビや新聞、インターネットニュースなどで大きく取り上がられたが、その後も成長がみられるたびに話題になる。日本では、パンダが人間の子どものように大切にされている。
24時間体制で観察を続ける上野動物園
上野動物園では、母親シンシンと子どもの健康状態について、24時間体制で観察を続けている。東京動物園協会の運営する公式サイト「UENO-PANDA.JP」では、毎週火曜に3頭の近況を報告している。2021年9月14日には、6月に生まれた2頭について「一日の大半は寝てすごしていますが、起きているあいだは動きが活発になってきて、這って移動する範囲も広くなってきました」と伝えた。母親の母乳を飲んでいることや、歯はまだ生えていないことなど、ほかにも事細かに説明があった。
実際にパンダが一般客にお披露目される際には、動物園には毎回大行列ができる。上野動物園では、過去2011年4月「リーリー」と「シンシン」の2頭の一般公開が始まった。園には朝からパンダの様子を一目見ようと客を作り、30分早く開園したほどだった。
人間さながら、パンダは「誕生日会」まで開かれる。
新しい遊具と氷をプレゼント
和歌山県にあるテーマパーク「アドベンチャーワールド」では、「良浜」「永明」「結浜」の3頭のジャイアントパンダが9月生まれだ。2021年9月18日の「結浜」5歳の誕生日には、誕生日パーティーが開催される。発表によると、飼育スタッフから新しい遊具と、年齢にちなんで「5」をかたどった氷をプレゼントする。その様子は、公式SNSにてライブ配信するという。同テーマパークでは、11月にも「楓浜」が1歳、「桜浜」と「桃浜」が7歳の誕生日を迎えるが、その際にも誕生日パーティーを予定している。
パンダは、中国を代表する動物だ。中国人は、日本でのパンダへの熱狂ぶりについてどう感じているのだろう。J-CASTトレンドが中国出身の女性に聞いてみると、現地では日本ほど盛り上がりはしないそうだ。パンダは中国でもレアな動物だが、それなりに数がいるため
「いちいち誕生日会をやったり、報道したりするとキリがないです」
と答えた。日本人のパンダに対する熱情は、中国人でも時々驚くほどだという。
一方で、中国にはパンダ基地などのパンダの様子を24時間生放送で配信するサイトがある、と教えてくれた。