「政局になる」という言葉の使い方 自民党総裁選が話題の今、調べてみた

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駆け出し記者は初耳

   同じようなことを、朝日新聞の曽我豪・編集委員(政治担当)も20年11月11日の「webronza」で書いている。

「政局」という言葉の意味、みなさんはわかりますか? 自分には謎だった」
「この言葉に初めて出会ったのは、平成元(1989)年の春。政治部に異動した初日だ。昭和最後の大政治スキャンダルとなったリクルート事件を巡り、竹下登政権が国会で社会党など野党の徹底追及を受けて立ち往生。内閣支持率は政権存続の"危険水域"とされる30%を大きく割り込んでいた。そんな最中である」
「先輩記者たちが明らかにピリピリした顔と声で、『今は政局なのだ』『政局をよく見ておけ』などと言う。政局? こっそり広辞苑をひいたが、『政治の局面』『政界のなりゆき』とあるだけで、まったく要領を得ない」

   この記事から、少なくとも1989年の段階では、駆け出しの新聞記者の間では「政局」という言葉の意味があまり知られておらず、広辞苑にも「政治の局面」「政界のなりゆき」という説明しかなかったことがわかる。

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