朝晩5回ずつ「ツボ押し」を
次に便秘解消目的の「腸もみ」。へそを中心にして両手を重ねて腹の上に置き、痛くない程度に押し込んでゆっくりと左右に揺らす。深い呼吸と合わせて、寄せては返す波のように、ゆったりと動かそう。ペースが早いとリラックスできなくなるため、ゆっくり行うのがコツだ。寝た状態で行うのが良いが、座ったまま、もしくは立ったままでやる場合は、少し前傾姿勢になって腹の力をゆるめよう。
最後に「ツボ押し」だ。便秘に効果的なのは「大巨(だいこ)」と呼ばれるツボ。へそを中心に、指3本分を左右に移動したところから、さらに指3本下の部分にそれぞれある(写真参照)。10秒かけてしっかりと押し込む「持続圧」で、ゆっくりと押す。「つぼの位置は人によって、また日によって変わります。お伝えした場所は目安として考え、押し込むとズンと響くように痛むところを押しましょう」。朝晩5回ずつ行うとよい。
「腸内環境は、食生活だけなく、生活環境でも大きく影響を受けます。環境そのものを変えられない時は、少しでも意識的にリラックスできる状態を作るようにしてみてください。老若男女問わずに簡単にできるのが『呼吸』。環境変化があった時だけでなく、普段から意識できるとより良いでしょう」(長瀬さん)