ワクチン10月過ぎたら自治体で打てない? 板橋区で供給減、渋谷区は会場縮小

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「12歳以上の対象人口の9割」は接種できる量

   他方、ワクチンは十分な量が用意されると河野太郎ワクチン担当相はアピールしている。河野氏はファイザー社と調整し、9月27日の週と10月4日の週に配送される「第15クール」の調整枠(自治体に割り当てる接種枠)が増えたと9月8日の会見で説明。当初第14、15クールの調整枠は計300万回分を予定していたが、今回の調整により、416万回分を配分するという。

   これまで大規模接種会場や職域接種に配分してきたモデルナ社製の量も加えると、「全国の12歳以上の対象人口の9割の方に打てるだけの量」になると説明した。

   一部には接種率100%という努力目標を掲げている都道府県もあるとのことだが、「そこにはさすがに届きません」としている。

「予約がなかなか取れないという自治体がございますが、ワクチンの量は、全体の9割をカバーするのに十分な量が順次、都道府県に配られていきますので、都道府県は市区町村としっかり調整していただいて、効果的なワクチン接種を進めていただきたい」

   秋以降はどこで打てるか、現段階で分かっている場所を調べた。自衛隊が東京・大阪で運営する大規模接種センターは11月30日までの運営を発表している。現状、対象年齢は「18歳から39歳」。愛知県の大規模集団接種会場も11月下旬まで接種を実施する。前出の田原市は、市内の一部医療機関での個別接種を11月にも実施予定だとしている。

   なお厚生労働省は接種を行う期間を「令和4年(2022年)2月末までの予定」とし、「これからもワクチンの供給や接種が進んでいきますので、今の時点で接種の予約が取れない方も、今後、順次接種いただくことができます」とサイト上で説明している。

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