バーチャル展示会「パラレルマーケット」 VR世界の住人の「今」がわかる空間

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VR(仮想現実)空間において、アバターや3Dモデルの展示会「パラレルマーケット(以下、パラケット)」が2021年9月4日から12日まで開幕中だ。基本ソフト「Windows」を搭載したパソコン(PC)とVRヘッドセットがあれば参加できる。

   機材とリテラシーが必要な、少々ハードルが高いイベントだが、パラケットの企画・運営にアドバイザーとして携わった東智美さんによると「VRメタバース(編注:社会性を備えたVR体験のこと)やVR世界の住人の『今』を見ることができる、わくわくする空間」になっているそうだ。東さんが、J-CASTトレンドに特別寄稿してくれた。

  • 西洋の夜のお祭りをイメージした華やかなWorldデザイン
    西洋の夜のお祭りをイメージした華やかなWorldデザイン
  • 会期後半はWorld内を走るモノレールに乗車できるほか、大きな打ち上げ花火など、楽しめる会場ギミックの謎が明かされるとか?
    会期後半はWorld内を走るモノレールに乗車できるほか、大きな打ち上げ花火など、楽しめる会場ギミックの謎が明かされるとか?
  • 西洋の夜のお祭りをイメージした華やかなWorldデザイン
  • 会期後半はWorld内を走るモノレールに乗車できるほか、大きな打ち上げ花火など、楽しめる会場ギミックの謎が明かされるとか?

クリエイターによる127ものブース展示がずらり

   パラケットは、VR向けSNSアプリ「VRChat」コミュニティーの有志によってつくられた、「コミュニティーによる、コミュニティーのための民主的な展示会」です。コンセプトは「みんな、なかよく」。

   クリエイターたちが制作した3Dモデルやアバター、VRギミックが127ブース展示されています。

壽屋は、自社制作アバターや、アバターが身につけるアイテムを展示。ステージでは毎日のようにアバター試着会を行なっています
壽屋は、自社制作アバターや、アバターが身につけるアイテムを展示。ステージでは毎日のようにアバター試着会を行なっています

   企業参加は壽屋、ティ・アール・エイ(Cheero)、PFU(HHKB)、Shiftall(HaritoraX)など合計9社(編注:Cheeroはブランド名、HHKBとHaritoraxは商品名)。

ティ・アール・エイ(Cheero)は、ダンボーモバイルバッテリー、Sleepion3など、製品3Dモデルを展示
ティ・アール・エイ(Cheero)は、ダンボーモバイルバッテリー、Sleepion3など、製品3Dモデルを展示

PFU(HHKB)は、人気の高級キーボード「Happy Hacking Keyboard(通称、HHKB)」3Dモデルを展示
PFU(HHKB)は、人気の高級キーボード「Happy Hacking Keyboard(通称、HHKB)」3Dモデルを展示

Shiftall(HaritoraX)は、フルトラッキングデバイスHaritoraXを身につけて動いているモーションキャプチャーを3Dアニメーションで展示
Shiftall(HaritoraX)は、フルトラッキングデバイスHaritoraXを身につけて動いているモーションキャプチャーを3Dアニメーションで展示

   一般クリエイターによるブースの完成度は高く、会場に華を添えており、ツイッターでハッシュタグ「パラケット」で検索すると多くの投稿が見られます。


   パラケットは「有志による展示会」で、スタッフわずか十数人と少数の外部クリエイターが、本業や学業のかたわら、空き時間で運営事務局として奔走。4か月程度かけて急ピッチで構築し、最後の3週間ほどは全員が不眠不休で準備していたとのことでした。

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