新型コロナ感染は減ったが死者増える ワクチン接種遅い50代以下が3割

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高齢者の死者は抑制

   新型コロナウイルスは高齢者が感染しやすく、死亡率も飛び抜けて高い。読売新聞によると、厚生労働省は、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだ結果、65歳以上の高齢者の感染が、7~8月に10万人以上抑制できた可能性があるとの試算をまとめ、8日に開かれた感染状況を分析する助言機関の会合で報告した。死亡者数は8000人以上減少させた可能性があるとしている。

   ただし、高齢者への感染を抑制できた一方で、デルタ株による第5波では、ワクチン接種が遅れた20~30代の新規感染者が激増。さらに死者も、東京都が8月の死者200人を調べたデータによると、50代以下が58人。全体の29%に達した。死者が最も多かった2021年2月には、50代以下が8人と全体の1.6%にとどまっていた。

   NHKによると、第5波では高齢でなくても亡くなる人が増えているのが特徴。しかも8月は50代以下の死者58人のうち自宅療養中だった人が14人。医療のひっ迫に加え、容体が急変するケースが増えるなど、デルタ株の怖さを見せつけている。

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