9月にかけて旬を迎える「シャインマスカット」。この時期、スーパーマーケットでは鮮やかな黄緑色のシャインマスカットをよく見かける。
実は黄緑色よりもっと「甘くておいしい」食べごろがある。店頭では、粒の「色」を見て選ぶのがポイントだ――。
判断するのは皮の色
農林水産省によると、シャインマスカットは2006年に品種登録されたブドウ。糖度が高く、酸味が少ないため口に入れると甘く感じる。大粒、種無し、渋みがなく皮ごとおいしく食べられる。マスカットの香りがするのも特徴だ。
最近では、シャインマスカットを使ったケーキやパフェなどのスイーツが続々登場している。その多くに、黄緑色の皮のシャインマスカットがふんだんに使われている。ツイッターやインスタグラムには、シャインマスカットの写真とともに、「甘くておいしかった」と喜んだ様子で報告する人が後を絶たない。やはり、黄緑色の状態のシャインマスカットを食べている人が大半だ。
しかし、実はシャインマスカットは、もっと甘い状態で食べられる。判断するのは皮の色。「黄緑色」ではなく「黄色」だ。
生活協同組合連合会コープ北陸事業連合の公式サイトには、シャインマスカットの皮が黄色い状態は不良品か、との質問に「完熟した状態です」と答えている。さらに、
「マスカット特有の黄緑色の果皮をしていますが、完熟するにつれ黄色く変化し、甘みが増します」
と説明している。
ツイッターには黄色く変色した状態を、傷んでいるのでは、と思い込んでいる人が数人いた。これは、熟れて甘くなっているサインなのだ。