首都圏の鉄道駅構内で、電話ボックスを大きくしたような「個室型のシェアオフィス」を見かける。
インターネットでは、移動の合間にビデオ会議をしたという報告を見かける。快適に会議ができるものなのか、実際に利用してみた。
15分単位で利用できる
富士フイルムビジネスイノベーション(旧・富士ゼロックス、東京・港)が展開する「CocoDesk(ココデスク)」で、J-CASTトレンド記者は「Zoom」を使ったオンライン会議に参加することにした。
事前に、公式サイトからの会員登録とクレジットカードの登録が必須だ。利用者専用サイトから、場所と時間を選び、15分単位・275円(税込)で利用できる。
都内のある駅で、30分の予約を取り個室に向かう。時間前に着いたので、中に人がいないことを確認し、スマートフォンから専用サイトにアクセス。そこに表示された開錠ボタンを押すと、無事に入ることができた。
中は清潔な印象で、広さは大人一人が少しくつろげる程度。使いやすい椅子に、パソコン(PC)や資料を広げるのに十分な大きさのデスク、クーラーやモニター、コンセントと、USBプラグが設置されている。HDMIケーブルも備え付けられているので、急なビデオ会議にも対応可能だ。背部に、荷物や上着のかけられるフックもあったが、足元にも十分なスペースがある。Wi-Fiは利用時間になると接続できた。
駅のアナウンスは相手に聞こえたが
PCを起動し、「Zoom」に接続して会議スタート。映像・音声ともに問題ない。扉を閉めているとはいえ、人の声や改札音、電車の通過音が聞こえた。会議の相手にたずねると、こうした音は聞こえなかったが、駅のアナウンス音声は、内容はわからないが耳にしたという。とはいえ、記者の話し声を遮るほどではなかったとのことだ。会話は、特に支障はなかった。
予約終了時間の5分前になると、終了時間までのアナウンスが流れる。予約サイトからの延長は可能だが、今回は利用しなかった。3分前、1分前にも流れ、終了時刻にWi-Fiの接続が切れたのを確認し、ブースを後にした。
短時間でのオンライン会議をやってみて、ノイズを気にせずプライバシーを守れる空間として、快適に利用できた。