若者の死者は少ない
朝日新聞は7月28日、ワクチンへの対応が年代によって差があることについて、コロナの原点に戻って解説している。
「新型コロナに感染すると、年齢が上がるほど重症化しやすい。厚生労働省の集計では、80代以上では感染者7人に対し1人が死亡している。これが、40代では約1000人に1人、30代では約4000人に1人、20代では約2万4000人に1人になる。10代以下で亡くなった人は国内ではいない」
このため、高齢者ほどワクチンを必須と考え、若い人は距離を置くことになりやすい。一方で、ワクチン接種後には発熱や倦怠感などの副反応が、若者ほど強く出ることも知られている。
この記事の中で、筑波大の原田隆之教授(臨床心理学)は、「20~30代は、高齢者と比べて死亡や重症化のリスクが低いためコロナへの不安が小さい」ことを指摘。一方で副反応など将来的なリスクには敏感なので、接種をちゅうちょする人が多く見られるのは「自然なことだ」と語っている。