厳しい処分あっても「我慢の限界」
J-CASTトレンドは、東京都の大学に通う20代の男子学生AさんとBさんに取材した。2人は同じイベントサークルに所属している。Aさんによると、現状の講義は9割近くがオンライン方式で、対面授業は少人数で行われるゼミナールなど一部に限られる。
サークル活動は、スポーツやダンスパフォーマンスなどの練習を除いて基本的に認められず、飲み会・懇親会は禁止されている。悪質な違反行為には学生への処分が下されることもある。Bさんによると、大人数での飲み会を開いたスポーツ系サークル責任者の取得単位がはく奪されたケースもあったとのことだ。
ただ、Aさんは「ルールを守っている学生は3割ぐらい」と明かす。周りを見る限り、大学側の要請を無視して飲み会や会合を行っている学生の方が多いと感じる。Bさんはテニスサークルにも所属しており、そこでは大学から離れた場所を選んで練習後の飲み会を開いていると話した。知り合いでは感染した学生が数人おり、「ほとんどサークル活動(での感染)だと思います」。
厳しい処分が下されることもある中、なぜ要請を無視する人が多いか聞くと、「もう我慢の限界だからではないでしょうか」とAさん。学生たちは2020年度も、ほぼ1年間サークル活動の自粛を求められていた。