東京のコロナ感染者減で「ピークアウト」説 それでも全国重症者は過去最多

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接種2回でも安心できない

   デルタ株が出現するまでは、ワクチン接種で新型コロナを抑え込めるという見方が一般的だった。しかし、各種データで、デルタ株に対してはワクチン効果が落ちるということが明らかになっている。加えてワクチン効果には、かなりの個人差もあるようだ。

   日刊ゲンダイは、和歌山県がまとめた「ワクチン2回接種後の抗体保有調査結果」(12日付=7月下旬~8月上旬実施、対象100人)を紹介している。それによると、抗体が作られなかったり、中和抗体獲得に至らなかったりしたとみられるケースがあった。

   調査で、「抗体値が十分上昇しない事例が、高齢者や一部の基礎疾患を持つ人に見られた」「抗体値が高値であっても、PCR陽性で発症例があること、更には、他者に感染させた事例もある」などがわかったという。

   同紙は昭和大医学部客員教授の二木芳人氏(臨床感染症学)に今後の見通しと対策を聞いている。二木氏は、「ワクチンの感染防止効果は100%ではありません。十分な抗体を得られない人が一定数は出てしまうので、接種を完了したからといって安心はできない。デルタ株の猛威は続いていますから、とりわけ高齢者や基礎疾患のある人は注意が必要です。人混みでウレタンマスクはダメ。うつらない、うつさないためにも不織布マスクをつけましょう」と、引き続き注意するよう呼び掛けている。

   東京都では、2回のワクチン接種をしていたにもかかわらず、すでに12人が亡くなっている。また全国の重症者は、8月31日の厚生労働省発表で2110人となり、19日連続で過去最多を更新した。

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