デルタ株で世界が変わった
テレビ朝日は、現状が「ピークアウトなのか、高止まり」なのか、専門家に聞いている。感染症疫学が専門で、WHO(世界保健機関)でも感染対策に携わっていた大東文化大学の中島一敏教授は、「安心はできません。この2週間くらいは東京都内の人流が増えています。その後に感染者が増えることが見えていますので、油断できないと思います」と次のように語っている。
「ワクチンだけでデルタ株の流行をコントロールするのは難しい現状です」
「ワクチン接種が進んでいる、英国では、16歳以上で2回目の接種を終えた人が、28日時点で78.4%、イスラエルでは30日時点で、12歳以上が75.5%となっています。ただ、どちらの国でも、新規感染者数は、ここ数カ月で急激に増えています」
「デルタ株の影響は深刻だと思います。デルタ株は感染力が強く、ワクチンの効果が減弱することが要因です。加えて、それらの国では、人が動いて感染の機会が増えたことも要因の一つだと思います。デルタ株が出る前は感染者数が減っていたので、デルタ株の出現によって大きく状況が変わってしまった、世界が変わったと考えるべきだと思います」