粒子捕集性や通気性に優れる
特に声明が、「不織布マスク着用の制度化」を強調していることに対しては、「三密ばかり周知され、換気や不織布マスクまでは、まだまだ浸透されてないです」「ウレタンや布マスクは、前から気になっていました。不織布マスクにすることは、自分のためだけでなく、人様のためでもあることをわかってほしいです」など、強い賛同の声があった。
日本衛生材料工業連合会によると、「不織布」とは文字通り「織っていない布」のこと。繊維あるいは糸などを織ったりせず、熱的、機械的、化学的作用により繊維を接着またはからみ合わせた薄いシート状の布にしている。粒子捕集性や通気性に優れることからマスクのフィルタ部や、紙おむつや生理用品などに幅広く使われている。
マスクの素材は様々だが、各種の実験でコロナウイルスには不織布の効果が高く、ウレタン単体のマスクはほとんど役に立たないとされている。
ところが、8月末に群馬県片品村のキャンプ場で開催された音楽イベントでは、主催者が、「不織布マスクNG」といったルールを「ドレスコード」として設けていたことが発覚、インターネットで批判の声が噴出した。日刊スポーツによると、主催者は公式サイトで、「マスクも昨今はファッションの一部」「会場は野外であるため、換気が良く、イベントは長時間のため、この度のイベントに於いては不織布マスクではない方がいいと言うことに当てはまります」などと書いていた。