道徳の教材「心のノート」 20代には懐かしいが今の小中学生は知らない

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「道徳」の正式科目化で...

   2013年、いじめ問題などについて検討する「教育再生実行会議」の中で、道徳の正式教科化や、さらに効果的な道徳の指導方法が提言された。これを受けて「心のノート」も全面改訂。翌14年からは「私たちの道徳」に名前を変えて、新たに配布されるようになった。

   小学校では2018年、中学校では19年から道徳が正式科目化された。これに伴い、授業に使う「検定教科書」が教育課程に定められた。出版社が発行し、文科省が教科書として認定する図書だ。主教材として新たな教科書が使われるようになったため、「心のノート」「私たちの道徳」は配布されなくなったのだ。

   東京都豊島区の小2男児、杉並区の小4女児、神奈川県川崎市の小3男児それぞれの親に取材すると、いずれの子も、「心のノート」「私たちの道徳」どちらも知らなかった。

   ただ、「心のノート」「私たちの道徳」は現在も文科省サイト上で全ページが公開されている。教材として教育課程に定められてはいないが、授業用にプリントとして自由に印刷し、教科書と組み合わせての活用を想定しているという。文科省教育課程課の担当者は、「心のノート」「私たちの道徳」が完全に小中学校で使用されなくなったかは「分からない」と話した。

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