「プラスチックごみ」減らせるか レジ袋に続いて見直されるストロー、歯ブラシ

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ペットボトルはリサイクル進む

   『海洋プラスチックごみ問題の真実』(DOJIN選書)によると、少し古いデータだが、2010年のプラスチック廃棄量は約3200万トン。その3割弱は中国が出しているという。次いでインドネシア、フィリピン。上から6番目までをアジアの国々が占めている。日本は32位。

   17年に発表された論文では、「プラごみ全体の88~95%は世界の10本の川から海に流れ込んでおり、うち8本はアジアの川」だと指摘されている。海洋プラスチック問題はアジアの問題でもあるという。

   マイクロプラスチックはPCBやDDE(殺虫剤DDTの分解物)などの毒物を吸着する性質がある。魚類などを通して人間がマイクロプラスチックを摂取すると、濃縮された毒物を体内に取り込むことにもなる。

   日経新聞は、プラスチックごみは生態系に悪影響を及ぼすだけでなく、石油由来のため廃棄して燃やすと温暖化ガスが出る問題もあり、「プラごみを減らすには事業者から消費者まで社会全体の取り組みが必要」と指摘する。

   もはや手遅れと言えなくもないプラスチック規制。ちなみにペットボトルについては、以前から回収の取り組みが進んでいる。PETボトルリサイクル推進協議会によると、19年度の場合、リサイクル率は85.8%となっている。

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