対戦カード「マッチメーク」内緒の話 「ベストバウト」はこうして生まれる

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選手の感情や性格の把握が大切

   プロレス会場がどこか――これも、対戦カード作りのポイントです。毎週定期的に開催する道場マッチなのか、一回だけのイベント大会なのか、大都市なのか地方なのか。さらにいえば体育館なのか屋外か、TPOを考慮します。

   例えば、あまり女子プロレスの試合を見慣れない地方で開催する場合、体の大きい・小さいなど、見た目で分かりやすい組み合わせにすることもあります。私の地元、宮城県利府町で試合をした時は分かりやすく、日本人vs外国人を組んだりしました。

   そして最後に、藤本つかさが考えるマッチメークの哲学とは。

   これは難しいけど、サッカーに例えるとエースの澤穂希さんは、日本が優勝した2011年のW杯でPKを蹴らなかった。PK失敗のトラウマがある澤穂希さんの性格を考慮した、佐々木則夫監督の采配でした。人間には一人一人に性格がある。背番号10番を背負うと、力を発揮する性格の選手もいれば、プレッシャーで普段の半分も力を出せない選手もいる。補欠にされると反骨心を燃やす選手もいれば、腐るタイプの選手もいる。そう、私たちには感情や性格がある。機械とは違う。

   プロレスも同じはず。プロレス団体のマッチメーカーはそういった「把握」が一番大切だと思う。

   人に寄り添える人、向き合える人、把握力。

   発想力があることを前提にすると、そんな人が向いてるのかなと思いました。

   でも人間の感情は毎日違うから大変!

   だから感情のぶつかり合いであるプロレスは面白いし、同じものはないんです。

   さて、今週末の対戦カードどうしましょうかね。

藤本つかさhttps://twitter.com/tsukka0730
女子プロレスアイスリボン所属(https://iceribbon.com/
宮城県利府町出身。利府町観光大使。
東北福祉大学卒業後、広告代理店に就職。上京後、芸能事務所にスカウトされる。プロレスを題材とした映画「スリーカウント」出演のため、2008年プロレス団体アイスリボンの練習に参加したところからプロレスラー人生が始まる。
2015年アイスリボン取締役選手代表就任。18年には東京スポーツ新聞社制定女子プロレス大賞受賞。21年8月23日デビュー13周年を迎える。

【アイスリボン公式YouTube】
https://youtube.com/user/iceribbon
【藤本つかさ公式YouTube】
https://youtube.com/channel/UC_V0vfhOMxE9bCVvxjJ9JBw

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