「貸し切りバスでの移動」に不安
デルタ株によるコロナ第5波の大きな特徴は、若年層に感染が広がっていることだ。10代や10歳未満でもかなりの割合で感染する。ワクチンの接種は、12歳未満は対象外。小学生を持つ保護者には不安が募る。
産経新聞によると、18日に開かれた都教育委員会の臨時会では、委員5人のうち出席した4人全員が反対意見を表明。政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は19日の参院内閣委員会閉会中審査で「(五輪開催時と比べ)感染状況はかなり悪い」として、同プログラムの実施に慎重な姿勢を示した。
読売新聞は22日、感染拡大で全国100か所の保育施設が休園していると報じた。朝日新聞によると、横浜市では24日から順次授業が始まる予定だったが、31日まで臨時休業となっている。対象は小中学校など市立の全508校。緊急事態宣言が発令中の9月12日まで学校ごとに短縮授業やオンライン学習を実施し、中高の部活動は中止する。
市教育委員会によると、市内では児童や生徒の感染が急増。夏休み中の7月21日~8月19日の約1か月で、昨年度1年間を上回る808人が感染したという。
神奈川県大和市では市立小中学校全28校で25日まで夏休みだったが、31日まで延長された。市教委によると、感染者が7月は10代未満が27人、10代が49人だったが、8月は19日時点で10代未満が60人、10代が110人と倍増。さらに感染が拡大する恐れがあるため、延長を決めたという。
今や、子供たちの間でも感染が多発している。「貸し切りバスでの移動」などは大きなリスクにもなる。