「VR(仮想現実)」を基本の「キ」から押さえつつ、「VRを楽しむ達人」を目指す連載。ナビゲート役は、「メタバース」でのマーケティングや調査を手掛ける「往来」代表取締役の東智美さんだ。
第一回では、VR空間上で日夜開催されているさまざまなイベントを紹介した。ただ初心者が、いきなりVRの世界に入って、知らない人たちと交流するのはハードルが高い。そこでまずは、一人で遊べるゲームに挑戦することにした。東さんが現在「ハマっている」と言う「Real VR Fishing」だ。
ヘッドセット装着した瞬間「ここは!」
「Real VR Fishing」は、VRヘッドセット「Oculus Quest(オキュラスクエスト、以下Oculus)」対応の釣りゲーム。記者はOculusを持っていないので、東さんにゲームを起動した状態で貸してもらった。
頭に装着し、両手にコントローラーを持つと......びっくりして腰を抜かしそうになった!
記者は室内にいたはずなのに、突如としてどこかの海か川辺かにワープしてしまった! いつの間にか釣竿も握っている。
東さん「落ち着いてください、大丈夫ですよ(笑)。今見ているのは『Real VR Fishing』の世界です」
なるほどここが! 右を見ても、左を見ても、豊かな自然が延々と続いている。どこかからか鳥の鳴き声が聞こえ、水面が風で揺れている。グラフィックや環境音が洗練されていて、ゲーム空間というよりは、本物の自然の中に飛び込んだかのよう。
東さん「極論、釣りをしなくてもいいんです。川のせせらぎや波音を聞いて癒されたり、夕暮れや星空を眺めたり......。そんな遊び方もできます。友達と同じ空間で釣りができる『マルチモード』もありますよ」