東京五輪の夜空を彩ったドローン アフガンでは兵器としての「裏の顔」

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空爆の主役に

   峻険な山が多いアフガニスタンは、地上戦には不向きな地形だ。そこでドローンが登場することになる。

   ロイターは16年4月22日、「アフガンの『ドローン戦争』、無人機が空爆の主役に」という記事を配信している。

   ロイターが入手したデータによると、ドローンは15年、アフガンに米空軍が配備した兵器の56%を占め、11年の5%から劇的に増加した。駐留軍の規模が縮小する一方で、ドローンへの依存度は高まり、戦闘機よりも多くの空爆を実施、16年の第1四半期は、攻撃の61%がドローンによるものだったという。ドローンは、単に偵察飛行をしているだけではなかった。

   遠隔操作によるドローン作戦は「誤爆」が避けられない。民間人の命を不必要に奪っているとして、国際的な人権団体などから非難されたこともあった。16年4月に行われたパクティーカー州の空爆では、約20人の民間人が殺されたが、住民によると、ドローンによる空爆だったという。

   ロイターの記事によると、ドローン攻撃の大半は、アフガンに潜む国際的テロ集団、アルカイダをターゲットにしていた。しかし、状況によっては、同国内で支配地域を拡大していた反政府勢力、タリバンも対象になったという。アルカイダとつながりを持つと見られていたからだ。

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