子どもの感染急増
東京では新規感染者が5000人を超える日が続いている。緊急事態宣言を出しているにもかかわらず、減る気配がない。これまでの緊急事態宣言下とは全く異なる状況になっている。
中でも怖いのが、子どもの感染が増えていることだ。
毎日新聞によると、都内で新型コロナウイルスに感染した10代以下は、7月上旬はおおむね1日当たり100人以下で推移していたが、新規感染者の急増に伴って増え、19日は856人となった。都によると、感染者全体に占める10代以下の割合は7月以降、十数%で推移し、夏休み期間中も減少する兆しはみられない。
学習塾で小学生10人以上が感染したり、中学校で感染が広がって生徒の家族が感染したりするなど、子どもが関連するクラスター(感染者集団)の発生事例も確認されていると同紙は指摘している。
こうした「子ども」「未成年者」を取り巻くコロナ新事態に、都はどのように対処しているのか。周知のように12歳未満の子どもはワクチンを受けられない。感染リスクは大人以上に高いにもかかわらず、学校連携観戦プログラムが安全というのはどのような根拠によるのか。そのあたりが明示されないまま、パラリンピックの開幕が近づいている。
開会式に合わせて、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が再来日。報道によると、今回は「隔離ナシ」で入国が認められるという。