開催中の「夏の甲子園」を、新型コロナウイルスが襲った。第103回全国高等学校野球選手権大会に宮崎県代表として出場した宮崎商業高校。選手ら13人が新型コロナウイルスに感染したという。
同校は出場を辞退し、2021年8月19日に予定されていた智弁和歌山高校との試合を行うことなく甲子園を去る。新型コロナはこれまでも、スポーツに励む高校生が全国の舞台で活躍する機会を何度も奪っている。
ハンドボール、サッカー、柔道でも
今年1月の春高バレー(第73回全日本バレーボール高等学校選手権大会)、東山高校(京都府)は優勝候補だった。大会事務局の発表によると、1月7日朝、選手の1人が発熱。大会実行委員会の判断で同校の3回戦欠場・不戦敗が決まった。この選手は同日のPCR検査で新型コロナ感染が確認された。
8月に福井・新潟・富山・石川・長野県で開催されているインターハイ(全国高等学校総合体育大会)でも、新型コロナの影響が出ている。ハンドボールで出場予定だった北陸高校(福井県)は8月10日、男子ハンドボール部内で新型コロナ感染症が発生したことにより、出場辞退を発表した。
日本サッカー協会も8月14日、インターハイの男子サッカーに出場予定だったチームの選手が濃厚接触者判定を受けたため、出場を辞退することとなったとしている。校名は明かしていない。
また、8月7日付日刊スポーツ(電子版)によると、柔道ではPCR検査の結果などを理由に計12校がインターハイ出場を辞退した。理由は「検査の結果」が9校、「陽性者および濃厚接触者の確認」が2校、「濃厚接触者の確認」が1校と報じている。