「アプリを開発する暇があったら」
「打たないのではなくて、打ちたくても打てない」
こう話すのは、東京都内在住の女性Aさん。接種券は2021年7月には届いたが、未だに予約できない。「何度かトライしていますが、枠がすぐに埋まって取れません」。もし若者を対象に割引クーポンが配布されても、それ目当てに打とうと考える人はいないのではないか、と話す。「若者が打たないからエサで釣ろう、としている気がして、正直もやっとします」と続けた。
都内在住女性Bさんは、接種を迷っているうちに、ワクチン接種の予約が取れなくなった。Bさんが住む地域で予約受付がスタートしたのは7月下旬だったが、副反応が不安でタイミングを見ていたという。ただ、新規感染者数が急増する中で、打つことのメリットを感じるようになった。「(今は)接種を待っている間に感染しそうで怖い。アプリを開発する暇があったら、少しでも早く多くの人にワクチンを届けてほしい」と本音を明かした。
神奈川県在住男性Cさん。「何でもかんでも若い世代が...と悪者のように扱うのはやめてほしい」とこぼす。今はまだ、順次接種が進められている段階だ。打つ、打たないはそれぞれの判断となる。しかし、Cさんは、まずは打ちたいと思っている人が打てるようにするのが、国がやるべき最優先事項ではないか、と指摘した。