トラブル防止は保護者にかかっている
課金トラブルを防ぐには、保護者と子どもできちんとアカウントを使い分けることだ。「iPhone」端末上ではアプリダウンロードサービス「App Store」で、「Android」端末なら「Google Playストア」で保護者が設定すれば、承諾なしでのアプリ内課金ができなくなる。保護者のスマホではなく、こうした設定を経て子どもの端末やアカウントのみを使わせれば未然に防げる。
また現在普及している家庭用ゲーム機でも、保護者用のアカウントを作ることで、子ども用のアカウントを管理できる「ペアレンタルコントロール」機能が備わっている。管理下のアカウントが課金する時、保護者の承諾が必要となる。有益な機能だが、子どもが保護者用のアカウントを利用してしまうケースも多いという。
国民生活センター相談情報部の担当者は、現在普及しているゲーム機では何ができるのか、またスマホがどういう設定になっているのか、保護者にも「改めて確認していただきたい」と呼びかけた。
事前に保護者がゲームを自分でインストールして子どもにプレーさせるか判断すること、課金したい時には保護者に相談するように言いつけた上でスマホやゲーム機を貸し与えること、またアカウントに設定した保護者のメールアドレスに、課金による決済完了を伝えるメースが届いた時にすぐに気付ける環境を整えることを推奨した。