コロナ感染拡大は子どもにも  9月の新学期前に暗い影落とすデルタ株

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保育園の臨時休園も

   日本では今のところ、9月からの授業開始について目立った議論は起きていないようだ。しかし、夏休み中とはいえ、子どもの感染は増えている。NHKによると、8月に入って東京での感染者に10代以下が占める割合は13%になっている。

   すでに全国各地の学習塾でクラスターが頻発している。千葉日報によると、船橋市の学習塾「湘南ゼミナール 小中部西船橋教室」のクラスターは、累計89人に増えた。夏休み中とはいえ、市川市立塩浜学園では11日までに同じ文化系の部活動の生徒12人の感染が判明、千葉市内の中学でもクラスターが起きている。

   感染爆発中の東京都では、具体的な感染場所などが伏せられているが、小金井市のサイトを見ると、8月に入って10日までに学校関係で6件のコロナ感染があったことがわかる。都内の他の自治体でも同じように、子どもの感染が拡大していると推測できる。各教育委員会は、新学期に向けてどのような体制で臨むべきか、苦慮しているに違いない。

   神奈川新聞によると、川崎市は、臨時休園する保育園が増えている状況を踏まえて12日、市内の保育園利用者に、緊急事態宣言の期限の31日まで登園を自粛するよう要請した。保育園は感染防止を徹底した上で原則開園するが、感染拡大防止のため、家庭での保育が可能な場合は利用者に登園を控えるよう求めたものだという。

   日経新聞によると、米小児科学会は「デルタ株が新たな脅威になっている」として、12歳未満へのワクチン接種を早急に始めるよう米食品医薬品局(FDA)の長官に要請しているという。

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