自社製チップをウリにするが
世界の端末シェアでは、韓国サムスン電子が優位に立つ。サムスンはグループ内で半導体やディスプレーを生産・調達可能で、高性能のスマホを作れるのが強みだと石川氏はみる。
アップルも自社で「iOS」を手がけ、ハードウエアやチップ(スマホの処理性能に関わる部品)を長年開発。総合力に長けていると評価した。
一方、グーグルのスマホメーカーとしての開発力はサムスンやアップルに一歩及ばない。「OSはすごいものを作れても、ハードウエアでは見劣りする部分があると思います」。
秋発売予定の「Pixel 6」は、自社製チップ「Google Tensor」の搭載をウリにしている。ただ、一般ユーザーが店頭で触れてもチップの魅力が伝わるか、石川氏は懐疑的だ。売れ行き予想を聞くと、「もうちょっと(プロモーションを)がんばらないといけないかなと思います」と話した。