6つの分岐点
1931年の満州事変から1941年の真珠湾攻撃へと至るその過程には、見逃せない6つの分岐点があったと3人は口をそろえる。
本書では「序章 太平洋戦争とは何か」を入り口に以下の6章にまとめている。
第一章 関東軍の暴走 1931 満州事変 - 1932 満州国建国
第二章 国際協調の放棄 1931 リットン報告書 - 1933 国際連盟脱退
第三章 言論・思想の統制 1932 五・一五事件 - 1936 二・二六事件
第四章 中国侵攻の拡大 1937 盧溝橋事件 - 1938 国家総動員法制定
第五章 三国同盟の締結 1939 第二次世界大戦勃発 - 1940 日独伊三国同盟
第六章 日米交渉の失敗 1941 野村・ハル会談 - 真珠湾攻撃
そして最後に「戦争までの歩みから、私たちが学ぶべき教訓」をまとめている。「歴史好きの方にはもちろん、一般の方にも重層的な歴史理解を促すに違いありません」と出版元。「日本人よ、しっかり勉強しよう」と半藤氏は激をとばす。