国立競技場は閑散も五輪ロゴには行列
国立競技場は、記者が開会式前に訪れていた。体育館入口にあったアサガオを探したが、見当たらない。外側から見えるように大きく掲げられていた「TOKYO2020」のフラッグも見えず、パラ大会開幕までいったん仕舞われているようだ。
前回取材時は、競技場近くで報道陣や一般の訪問者、五輪関係者が入り乱れ、地方から応援に来た警官も多数確認できた。しかし、この日は閑散。一般の人や大会スタッフ、警官と警備員がまばらだ。それでも、訪問者のほぼ全員がスマートフォンを競技場に向けて撮影する風景と、入場規制は、変わらなかった。
寂しげな国立競技場付近で1か所、五輪開催中のような人だかりができている場所があった。「五輪マーク」のオブジェだ。前日、同じオブジェがお台場海浜公園から撤去された。日本オリンピックミュージアム公式サイトによると、大会終了後も引き続き公開する予定だ。それでも撮影に訪れた人が多く、長い行列ができていた。