飲料ブランド「クラフトボス」から、「抹茶ラテ」が2021年8月17日に発売される。サントリー食品インターナショナルが8月6日の「戦略発表会」で紹介した。
「抹茶ラテ」飲料では、コカ・コーラシステムが2021年3月に発売した「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」が注目を集め、売り切れが相次いだ。「クラフトボス」ではどう「個性」を出すのか。
「濃い」のに「爽やか」がテーマ
サントリー食品インターナショナル・ブランド開発事業部長の柳井慎一郎氏は、開発の経緯について、以前から新たなミルク入り飲料の提案を模索していたと戦略説明会の中で話した。
テレワークで新たなストレスが増加した中、休憩時に一息つけるミルク入りの飲料が求られる場面が増えたと考えられることや、ミルク入り飲料の中でも抹茶ラテがブームとなっている点も、開発の背景にあるという。
味のテーマは「『濃い』のに『爽やか』」とし、緑茶ブランド「伊右衛門」で培った抹茶のブレンド技術を「120%活用」。本格的な抹茶の香りや、後残りせず飲み続けられるキレを持った味だと話した。毎日飲み続けられる味として設計しているという。
「最後スッキリ飲みやすい」を強調
質疑応答の中で、J-CASTトレンドは「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」とは商品や味わいとしてどのような違いが考えられるかを聞いた。
柳井氏は、他社との差別化を目的に開発したものではないと強調。その上で、他メーカーの製品と違い、クラフトボスの抹茶ラテは「クラフトボスの思想といいますか、濃くて満足感はありながらも、最後スッキリ飲みやすいというところを強調した中身となっています。その意味で差はあります」とした。
一方、抹茶ラテは以前から社内に存在したアイデアで、他社からの発売については「先を越されたかな」という感想も抱いていると明かした。
「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」のように、クラフトボスの抹茶ラテでも品薄が起きる可能性はあるかも質問した。「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」の売れ行きの好調ぶりについては認識しているとして、柳井氏は「しっかりと、供給責任という意味でも準備をしなければならない」との意識で取り組んでいるとコメント。「(抹茶ラテが)入手しづらくなるような可能性がないように努めて参ります」とした。