着実にできるところから接種を
接種の優先順位は、各自治体によって異なる。まず重症化するリスクの高い高齢者、医療従事者、基礎疾患を有する者の接種を優先させて、「(あとは)自治体の判断ということになったのでしょう」と児玉氏は分析する。
児玉氏は「日本全体を考えると、すべての市町村が同じ打ち方をしてしまうと、本当はどうしたらよかったか、(接種が終了した後に)わからなくなります」とも説明する。年齢が高い順、逆に若い順と接種パターンが複数あったほうが、後日参考にするうえで貴重なデータになるとはいえるだろう。
たた現状では、接種の順番に明確な答えはない。児玉氏は、今やるべきことは、優先順位はあっても着実にできるところから接種を進めることだと指摘した。