東京オリンピックは、日本人選手がスケートボードや柔道をはじめ各競技で金メダルを次々に獲得し、列島を湧かせてくれた。注目を集めたスポーツを中心に、子どもに新たに何かを習わせたいと考える親も出てきているようだ。
過去にも国際大会での日本勢の活躍をきっかけとして、特定のスポーツの競技人口が増えることがあった。
錦織フィーバー、最近ではラグビー
8月3日の毎日新聞電子版は、スケートボード男子の堀米雄斗選手の金メダル獲得をきっかけに、スケボーブームが到来したと報じている。「スケボーショップやパークには、男子ストリートで優勝した堀米雄斗選手(22)らに憧れた子どもたちが押しかけている」と伝えた。
2014年には男子テニスの錦織圭選手が4大大会の1つ、全米オープン決勝に進出した。この時にはテニスブームが起こり、同年10月4日付のNEWSポストセブンは当時の状況を「錦織フィーバー」と形容。「テニススクールへの申し込みも急増している」と報じた。
フィギュアスケートは、00年代から2010年代にかけ、荒川静香選手や浅田真央選手、2014年ソチ冬季五輪には羽生結弦選手の金メダル獲得など、日本人選手らの活躍が競技の人気につながった。
2015年11月17日付のスポーツナビの記事は、神奈川県にある「神奈川スケートリンク」の年間利用人口について、「2000年度には7万人台にまで下がったものの、浅田らの登場でブームが再来し、2011年度は20万人ほどまでに回復した」と伝えている。
2019年にはラグビーワールドカップが日本で開催。日本代表は大会史上初めてベスト8に進出した。ラグビー情報メディア「ラグビーリパブリック」2020年1月24日付記事によると、東京都内でラグビーをプレーしている幼児と小学生の数が、19年W杯大会直前に比べて1.34倍に増加した。