新型コロナ「自宅療養」激増の懸念も 自治体が患者にインスタント食品配る事情

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弁当とレトルト、それぞれの説明

   J-CASTトレンドは2021年8月5日、名古屋市の新型コロナウイルス感染症対策室に取材した。食事内容は日によって異なるが、基本的には弁当を1日2回配送している。

   取材に応じた担当者は、レトルト食品よりこうした常食を希望する人が多い上、毎日配送することで療養者の安否確認もできると話す。最近では「1日あたり大体700食」が配達されている。

   関西地方の大規模都市の新型コロナ対策担当者は、匿名を条件に取材に答えた。この自治体は、レトルト食品を中心とした食品7日分のセットを配送している。担当者によると、最近では1日約200戸に配達しているという。

   自宅療養者が多い中、広域に毎日弁当のような食事を届けるのは難しいと担当者。夏場の今は、食中毒のリスクも考えられる。こうした事情から、日持ちのいいレトルト食品のセットを提供していると明かした。

   東京都福祉保健局の感染症対策部にも聞いた。

「在庫管理との関係の中で、レトルトでないと難しいという判断をさせていただきました」

   大都市の東京ではたびたび、自宅療養者数が急増するため、一定数の食品在庫を常に抱えておく必要がある。その上で、必然的に日持ちの良い食品が求められることから、レトルト食品が中心となっていると話した。

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