日本サッカー「53年ぶり銅メダル」へ メキシコ撃破のカギ握る選手と秘策

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

吉田麻也がどれだけ引っ張れるか

――メキシコ戦に向け、「メンタルが大事」という論調があります。夏嶋先生は、けがの悪化で走れなくなった中山(雅史)さんを再び走らせるために、長い時間を過ごされました。中山さんはメンタルが強いと言われますが、何がすごいでしょう。

夏嶋 自分の生きざまにシンプルに向き合っていることです。テクニックを求めたがるアスリートが多いなか、ゴン(中山さん)はボールをゴールに入れることしか考えていません。目の前で起きたことを、竹を割ったような性格で次に向かって考えられるのです。メディアに持ち上げられようとも、惑わされなかったですよね。五輪代表選手たちも、メキシコ戦に向けて、雑音を気にしないことが大事です。

――「ゴールを守って、ゴールを奪う」に没頭すれば、メンタルが保たれるかもしれないですね。それから、夏嶋先生は以前、久光製薬バレーボール部を率いていました。チームスポーツの内部を見てきた経験から教えてください。このような状況下で、3位決定戦のキーとなる選手は誰でしょうか。

夏嶋 キャプテンの吉田麻也選手がどれだけ引っ張れるかですね。本人も、試合直後に「銅メダルをとるぞ」と発信していたように、意識していると思います。

文:石井紘人(いしい・はやと)
   ラジオやテレビでスポーツ解説を行う。主に運動生理学の批評を専門とする。著書に『足指をまげるだけで腰痛は治る』(ぴあ)『足ゆび力』(ガイドワークス)など。『TokyoNHK2020』サイトでも一年間に渡り、パラリンピックスポーツの取材を行い、「将棋をスポーツ化した競技『ボッチャ』 ゴルフのパターのような一球集中の技術とメンタル」などを寄稿。メルマガ・自サイトは『週刊審判批評』。
   株式会社ダブルインフィニティ代表取締役でもあり、JFA協力、Jリーグと制作した『審判』、日本サッカー名シーン&ゴール集『Jリーグメモリーズ&アーカイブス』の版元でもある。

姉妹サイト