ジェトロも関心
ドイツは、いち早く新興製薬企業のビオンテックが新たな原理に基づいてワクチンを開発した国だ。米国は、そのビオンテックと協力関係にあったファイザーのほか、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどもワクチンを開発。最先端科学・医療知識を駆使して対コロナの闘いの先頭を走ってきた両国が、相次いでワクチン効果の見直しに踏み切った影響は計り知れない。
米国と関係が深く、すでに6~7月の自国内調査で、デルタ株に対するワクチン効果が低下していることをつかんでいるイスラエルは、8月から高齢者に対し、3回目接種に踏み切っている。
日本政府は現在、「2回接種率」の向上に全力を挙げているが、遠からず「3回目」についての対応を迫られることになりそうだ。
こうした諸外国の最新動向については、海外と経済関係の深い日本貿易振興機構(ジェトロ)も強い関心を示している。2日、ウェブサイトで「米CDC、ワクチン接種完了者でもデルタ株感染させるリスクを指摘」というニュースを公開、会員らに注意を呼び掛けている。