東京オリンピック・パラリンピック(東京五輪)では、様々なグッズが登場している。Tシャツや文房具、折りたたみ傘にキーホルダーと、ラインアップ豊富だ。
人気のグッズは、オンラインショップでも売り切れている。商品の価値を狙ってか、高額で転売されるケースが後を絶たない。
クリアファイルが定価の3倍に
現在、五輪グッズを扱う公式ショップも全国にオープンしていて、連日大盛況のようすだ。
例えば、「マグカップ」。公式グッズとして登場している藍色と紅色はとくに大人気で、オンラインショップでは完売している。定価は1個税込1320円だ。フリマアプリ「メルカリ」では、同商品が2個セットで、5000円以上の価格で複数出品されていた。さらに、記者がグッズショップで、1枚330円で購入したクリアファイルも、メルカリでは1枚980円と、約3倍の価格で売られている。
造幣局が手がける東京五輪の記念貨幣も、大量出品が目立つ。「一万円金貨幣 流鏑馬と心技体」は定価が12万円と、もともと高値だが、メルカリでは20万円近い価格で転売されている。各種記念貨幣はすでに申し込みが終了しており、今は購入できない。高値でも、すでに取引が成立しているケースが多かった。
聖火ランナーのユニホームが出品
各国の代表が着ける非売品のピンバッジも転売されている。トルコやチェコ、ペルー、チリなど複数の国のバッジがあり、それぞれ1個約10万円の価格がついている。どこから入手したのかは不明だが、「手渡しで頂いたもの」「選手団から頂いたもの」との説明が記されている。非売品の聖火ランナーのユニホームまで、約9万円の価格で出品されていた。
東京五輪では、ボランティアに支給されていたユニホームも転売の餌食になっていた。読売新聞(電子版)2021年7月7日付の記事によると、競技会場で活動する大会ボランティアの参加規約で、支給した物品についてネット転売や第三者への譲渡を禁じていた。しかし、「ヤフオク!」「メルカリ」「ラクマ」といったサイトやアプリでは出品が相次いでいたという。