横浜・みなとみらいの夜空に、青く光る選手の姿が躍動する。東京オリンピックに合わせて制作され、開会式をにぎわせた「ピクトグラム」だ。
横浜市は、みなとみらいの観覧車を活用し、オリンピック競技の「動くピクトグラム」のライトアップ演出を2021年7月23日から実施。ところが、緊急事態宣言が神奈川県で発令され中止となってしまった。
全50種類が浮かんでくる
言語を問わずに競技を識別できるピクトグラムは、東京五輪では50種類が用意されている。開会式でも「動くスポーツピクトグラム」のパフォーマンスが披露され、国内外で話題となった。
東京五輪・パラリンピックを記念した横浜市のライトアップ演出では、遊園地「よこはまコスモワールド」内の大観覧車「コスモクロック21」側面の照明を使用。毎日19~20時、「TOKYO2020」という字列と、五輪競技の動くピクトグラム全50種類が浮かんでくるものだった。
白く光った観覧車をスクリーンとして、ピクトグラムの形に合わせて照明が変化。大会名称が表示された後、バスケットボールにアーチェリー、野球、サッカーと、いきいきとしたライトアップが展開された。
大きく輝くピクトグラムの光景に、ツイッター上でも「感動した」といった形で反響を呼んでいた。だが、8月2日から県内で緊急事態宣言が発令されたことを受け、同日よりライトアップ演出も中止に。本来であれば、五輪閉会式の8月8日まで実施される予定だった。