五輪の副賞「ビクトリーブーケ」 花には深い意味が込められていた

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オリーブの枝で作った葉冠と花束

   2004年、ギリシャで開かれたアテネ五輪では、オリーブの枝で作った葉冠と、オリーブを使ったビクトリーブーケが贈られた。

   ギリシャはオリンピック発祥の地だ。古代オリンピックで、ギリシャの英雄ヘラクレスは、庭に植えたオリーブの枝をオリンピックの勝者に与えた、といわれている。オリーブのブーケは、まさにオリンピック発祥の地ならではの演出だった。

   2012年のロンドン五輪は、黄色やピンク、オレンジ、緑のバラに、ラベンダーなどが組み合わさった色とりどりの花束だった。フローリストのジェーンパッカー氏がデザインし、英国産の花で作られた。英国らしい美しいブーケで、メダルを獲得した選手に華を添えた。

   一方で、副賞がビクトリーブーケではない大会もあった。16年のリオデジャネイロ五輪では、メダル置き。18年の平昌五輪では、平昌の山並みをモチーフにしたオブジェが贈られた。

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