東京五輪興味ないのに 「なぜ見ない」「選手に申し訳ないだろ」と責められて

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   日本中が東京オリンピック(東京五輪)に熱狂している。その一方で、興味をもたずに競技を見ていない人も中にはいるだろう。

   連日大盛り上がりの中、テレビで試合観戦している人とそうでない人の間に、温度差が生まれているようだ。

  • 東京五輪、興味ないのに見なきゃだめ?
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同僚との会話に入っていけない

   世間で何かが話題になったとき、そのブームに便乗しない人に茶々を入れる風潮はこれまでにもあった。「鬼滅の刃」が流行したときには、「キメハラ」なるワードが誕生。同作を「つまらない」と批判しづらい空気が漂い、「早く見ろよ」と映画の鑑賞を強要された人がいた。

   今回の東京五輪でも、似たような事態が起きている。ツイッターには「オリンピックハラスメント」(オリハラ)との言葉を用いて、どうして見ていないのか、選手に申し訳なくないのか、などと責められるような目にあったとの書き込みがある。

   J-CASTトレンドは、東京五輪を見ていない会社員の男女3人に、このことで困った経験を聞いた。

「同僚との会話に入っていけない」

   そう漏らすのは、20代男性だ。スポーツ自体に関心がなく、今回に限らず今まで五輪はほとんど見たことがないという。現在週3回出社しているが、「オリンピックが始まってから、出社するたび周りが盛り上がっていて、全然ついていけない」。先日、職場の先輩から五輪の話を振られた。男性が「見ていない」と話すと「ええ、なんで!見ようよ」と言われたそうだ。

テレビもネットも、オリンピックの話題ばかり

   報道でも、東京五輪の話題で持ちきり状態だ。NHKを筆頭に、テレビでは五輪番組を流し続けている。

   20代の女性は、「テレビつけてもネット見ても、オリンピックのニュースばかりで、『見ろ!』と強制されている気分」と困り顔だ。開会式は見たが、スポーツに興味がなく、試合は見ていない。女性は、コロナ禍で家にいたらテレビを見ることくらいしかやることがない、と話す。しかし、五輪の話題尽くしで「正直飽きてきた」と呟いた。

   別の20代女性は、両親から「一緒に見よう」と試合視聴の誘いを毎日受けている、と明かす。ただ、女性は五輪に興味なし。「自国開催ですし、日本の選手も頑張っているので応援はしています」と前置きしたうえで、自分の好きなことに時間を使いたい、と話した。とくに父親は野球やサッカーなどスポーツが大好きで、娘と一緒に観戦したいようだ。「しつこいくらい、見せようとしてきて困っています」。

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