「ブレークスルー」が問題に
パスポートの有効期限もはっきりしない。発行実務を担当する各自治体ではQ&Aで疑問に答えているが、茨城県つくば市のウェブサイトは次のように説明している。
「ワクチン接種証明書については、あくまで接種を受けた本人の接種の事実を証明するものであることから、それ自体に有効期限を設けるものではありません。記載事項をどのように評価し活用するかは、一義的には証明書の提示を受ける側(相手国等)が判断することです」
そもそもワクチンの有効期間は明らかになっていない。米国などでは2回では足りず、3回目を接種する「ブースター接種」が検討されている。パスポートの有効期間の判断は相手国任せということのようだ。
また、このところワクチンを接種したのにもかかわらず感染するという「ブレークスルー」も問題になっている。パスポートによる保証は完ぺきとはいえないのが現状だ。