コロナワクチン「3回目接種」 イスラエルの決断がもたらすインパクト

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国を挙げてファイザーに協力

   グーグル、アップル、マイクロソフト、インテル、フェイスブックといった名だたるグローバル企業が次々と進出して研究開発拠点をつくっているイスラエル。中東の緊張から、先端兵器開発にも余念がない。とにかく米国との結びつきが強い。

   コロナに関してイスラエルは、国を挙げて、ファイザー社のワクチン開発に協力してきた。「フォーブス」によると、ファイザー製ワクチンの有効性を確かめる大規模な「試験場」になっていたという。イスラエル政府はその実地データの提供と引き換えに、ファイザーから早い段階でワクチンを大量に確保、接種も進んでいた。

   いわばファイザーワクチンの優等生だったイスラエルが、世界に先んじて「ブースター」に踏み切っただけに衝撃は大きい。「ハイテク先進国」だけに、早々と、「次の一手」に突き進んだ感がある。

   26日ロイターは、世界的に感染者が増加している状況を踏まえて、「デルタ株が覆すコロナの概念、規制社会に逆戻りも」という記事を配信した。「デルタ株は最も感染スピードが速く、適応力が高い一番手ごわい敵であり、各国が規制解除や経済再開に動いている最中で新型コロナ感染症を巡る概念を覆しつつある――。これがウイルスや伝染病の研究者の見解だ」と伝えている。

   日本でも、東京などで異次元の感染急拡大が進んでいる。TBSの報道によると、ワクチンを担当する河野大臣は30日、「X JAPAN」のYOSHIKIさんとツイッター上で対談し、「ブースター接種」の必要性について、「日本もたぶんどこかで3回目を打つことになるんじゃないかと思っている。たぶん来年なんだと思う」と述べたという。

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