サッカー林大地「五輪」で躍動 メキシコ、南アを制したFWの力量と闘争心

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どのような形でも良いので得点を

――決勝トーナメント1回戦・ニュージーランド戦では、どのようなプレーを期待されますか。

坂本:ニュージーランドの試合は見ていないのですが、大地にはどのような形でも良いので得点をとって欲しいですね。いまは「貢献している」と評価されていますが、FWの結果は得点です。得点が生まれれば、周りの信頼関係も変わってきますし、比例するようにプレーのレベルも上がるはずです。

――ニュージーランドの平均身長は184センチ。林選手は178センチです。不安はありますか。

坂本:いえ、空中戦もテクニックです。身長で全てが決まるわけではありません。日本サッカー協会は、ヘディング時には片足ジャンプを推奨しています。ですが、片足ジャンプは不安定ではないでしょうか。着地の失敗も多く、大きなけがを負った選手もいます。
 大地にヘディング時に要求してきたことは、ジャンプするタイミング、跳ぶ時の踏み込み足はカカトの外側からつま先の方向へ、着地する時の足の位置は、つま先から横向きまたは後ろ向きで、膝の角度は110度、ジャンプする時は腕を引いてからジャンプすると様々な技術が入っています。「競り」に体格は関係ないことを大地が証明してくれるはずです。


   体格で勝る海外の選手たちを、林選手は「競り』の技術で圧倒している。五輪での林選手の活躍は日本サッカー界だけではなく、他競技のヒントにもなるかもしれない。ニュージーランド戦も期待だ。

文:石井紘人(いしい・はやと)
   ラジオやテレビでスポーツ解説を行う。主に運動生理学の批評を専門とする。著書に『足指をまげるだけで腰痛は治る』(ぴあ)『足ゆび力』(ガイドワークス)など。『TokyoNHK2020』サイトでも一年間に渡り、パラリンピックスポーツの取材を行い、「静寂から熱狂そしてリスペクト」などを寄稿。
   株式会社ダブルインフィニティ代表取締役でもあり、JFA協力、Jリーグと制作した『審判』、日本サッカー名シーン&ゴール集『Jリーグメモリーズ&アーカイブス』の版元でもある。

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